第31回 ものの価値をどこで計るのか


少し気温が下がってきたかたというところで再び真夏日。でも、次の瞬間にはまた肌寒く。
気が付けば九月ももう折り返しです。
日常の随所で秋の様相が感じられ、ちょっぴりおセンチ(死語?)気分のひろろん店長です。

さて、そんなひろろん店長の目からみて、ここしばらくで急激に変動しているのは気温ばかりではありません。
突然、そして急激におそってきたポケモンカードゲームブーム。

カードゲーム人気がこの数年で徐々に失速して、もともとそうであったように一部のマニアのものにもどりつつある中、突然、毎日のように全く知らない方からの電話や来店が相次ぎ、店頭在庫のポケモンカードはあっという間に底をつき、問屋さんの倉庫からも消え、通販市場では、定価の3割増しから3倍の価格で取引されるようになりました。

ポケモンというカテゴリで見れば、ちょうど映画や、ゲームソフトで何かと露出の増える時期ではあったのですが、盛り上がり方がそんなレベルではなく、

この人は本当にポケモン好きなのか?

この人、どうみてもカードゲーマーではないんだけど??

な人たちも多く、いろいろ話をしてみるうちに、どうやら、世にいう”ユーチューバー”の影響が大きいらしい事がわかりました。

まえにも書いた事がありますが、もともと、”日本人”・・・あるいは、”人”という生き物全体なのかは私にはわかりませんが
とにかく、人というやつは、右にならえが好きな人が多く、

みんなが美味しいといえば美味しい

面白くないといえば面白くない

といった様にまわりの意見に流される傾向が強いように感じるわけですが、
それにしても、1か月前には1000円でどこででも買えたもの、内容がかわったわけでもなく、それどころか商品の鮮度的にはおちていっているものをその3倍の値段でも手にいれたいからと他府県まで探して歩くなんて・・・
興味のない人や、冷静に判断できる人からは随分異常な様子に見えることと思います。

言うまでもなくポケモンという作品そのものが突然面白くなったわけではなく、カードゲームが突然、誇れるスキルになったわけでもない
ポケモンカードは、1か月前にもまったく同じものとしてそこにあったわけです。

いわゆる ”ブーム” なんていうものは元来そういうものなのかもしれないですが、もし物自体の価値にかわったことがあるとすれば、それは、”人との話のネタ”としての話題性の部分、そして、その結果から導かれた流通価格くらいだろうと思います。

でも、それだけに
おそらく次に予想されるのは、このブームの終焉、商品としてのバブルの崩壊です。

”ポケモンカード 知らないの?” とバカにしていた若者たちが今度は手のひらを返したように
”まだポケモンカードなんてやってんの?” とバカにするようになります。

自分にとってのその物の価値は、自分で決める事が出来ます。
人のつくったブームにすぐに流されるのではなくて、自分にとっての価値を自分で決められるようになってほしいと思います。
人に押し付けられた話題にのせられるばかりではなく、自分たちの話題は、自分たちの価値観で見出し、作り出せるようになってください。
そしてできる事ならこれを読んでいる人たちには、せめて、先のようにわざわざ自分から自分自身のうすっぺらさをアピールする事のないよう願いたいものです。

まぁ、それにしても売るものがない・・・
どうしよう(溜息)