第3回 輪廻


新年ということで、少し振り返りを。(振り返りって年末にするものでしたっけ?(笑))

初めて「店長」と呼ばれたのは、19歳の時だったでしょうか。
あれから、かれこれ何年たったのか。
コンピュータ技術者としての仕事や、ゲーム製作にまつわる絵描き、作曲などの仕事も渡り歩きましたが気が付けばまたまた「店長」と呼ばれる毎日を送っています。

そして、お店をやっている限り、一緒に仕事をしてくれた仲間たちやお店に来てくださったお客様との繋がりが確実に蓄積されていくわけです。

もともと、パソコン屋さんだとかファミコン屋さんだとかといった業種だったので、スタッフもお客様も内向的な方が多く、会話量も少なかったのですが、いつの頃からか、なんとかもっとたくさん話をして仲良くなる事はできないだろうかと思い立ち、お店の中だけでなく、ドライブに、カラオケに、遊園地に、バーベキューにと、立場を区別することなく、スタッフもお客様もみんな同じ友達として一緒に出かけるようになりました。

そうこうしているうちに月日は流れ、かつて中高生だった子達ももうすっかり大人になり、それぞれの仕事を持ち、幾人かは、結婚し子どもさんをお持ちの方もいらっしゃいます。

そして本当にありがたい事にその多くに今も友人として付き合って頂いています。

去年の終わりに、店の前でもちつき大会を開催しました。
ちょっとした思い付きではじめたこのもちつき大会も今回で3回目。
年々参加者も増え、今年は総勢29人のメンバーとなりました。

こうなるとちょっとしたクラス会といった人数なのですが、一般的なクラス会と違うのは、その年齢や雰囲気がバラバラな事です。

道行く人たちから見れば、いったい何関係の集まりなのか、さぞや不思議に見える事でしょう(笑)

かつては、どんなイベントごとをしても一から十まで全ての指示をださなければ動けなかった若手メンバーも年を追うごとに、更なる若手メンバーに手順を教える立場になり、ついついおふざけが過ぎて、怪我をしそうになっていたメンバーも更なる若手に危険を注意喚起する立場にかわり、そんなフラクタルともいえそうな場面が目前で繰り広げられるたび、なんとも感慨深く思います。

そして今回のもちつき大会には、かつてのお客様で現在は、アニメーターとして活躍している女性にもご参加いただきました。

今、まさに「からコミ」で漫画やイラストを描いているメンバーたちと同様、十数年前にお店にきてよく絵を描いている女の子でした。

本当に楽しそうに描くので、業界の先人としてついついわずかばかりの余計な世話を焼いたり、役にたったのかどうか定かではない助言(?)もしてしまったのですが、その彼女が、かつての彼女と同じ様に現在、趣味の世界からできればプロの世界をと目指す若手に、叱咤激励をかけてくれました。

その言葉は、単に甘い応援の言葉ではなく、プロとして戦っている者としての重さを含んだ言葉だったように思います。

いまや、私自身が持つ専門知識は鮮度を失い、今をがんばらないといけない若手の糧にはなかなかならなくなりましたが、でも、こうして新たに強いエールを送ってくれる先輩がいる。

人の社会は、こんな世代交代を繰り返しずっと支えられてきたのでしょう。

昨今、無縁社会などと呼ばれ、人の繋がりがどんどん希薄化していっているのを感じます。

人との関わりを少なくすれば気楽なのかもしれません。

でも、人の繋がりが失われた先に果たして人の社会は未来をつくることができるのでしょうか?

何より、それは楽しい社会なのでしょうか?

ま、難しい事はおいておいても、このコラムを読んでくださった貴方(誰もいないと寂しいですが)、ひとりで何かをするより、みんなで何かをする方が楽しいって事を、最近実感したことがありますか?

もし、あなたが音楽に興味があるのなら是非一緒に楽器を演奏しましょう。
もし、あなたが絵を描いたり本を読んだりすることがすきなら、一緒にからコミを作りましょう(結局ここに行き着くという・・・ね)

みんなで何かをするって本当に楽しいんですよー。