第17回 捨てて、活かす。


みなさん、こんにちは。
大きなお世話ながら、いくらなんでももう少し他に候補はいるんじゃないか……と思うshimanyです。

さて、スティーブ・ジョブスが最も有名だと思いますが、(少なくとも、人前に出る時は)いつも同じ服装という方は、いわゆる”クリエイタ”の方達を中心に、結構いらっしゃいます。

ボクが何かでご自身がそう表明されているのを知っているだけでも、デザイナの水野学さんや佐藤オオキさん、ハイパーメディア・クリエイタ(て、なんだ?)の高城剛さん、さらに、先日の「プロフェッショナル」で、チームラボの猪子寿之さんは、「全く同じTシャツを30枚持っている(そして、それを毎日着ている)」とおっしゃっていました。
また、最近、メディアを通じて小山薫堂さんを見ると、まず、青のギンガムチェックのシャツを着ておられます。

それぞれの方がおっしゃっているのを見ると、「(白いシャツだと)税関を通りやすい」とか、「クライアントに対して、キチットした印象を与えられる」とか、そのものズバリ、「面倒くさいから」という理由もありますが(笑)、以前から、これだけ同じような方がいるのは、何か他にも共通した理由があるんじゃないかと思っていました。

で、なんとなく考えた理由は、毎日、服装を同じモノにするのは、「今日のコーデはウマくいったゼ!」という日はめちゃくちゃテンションが上がる反面、失敗した時に(笑)、終日、ブルーなキブンで過ごすリスクを減らし、常に気分を一定に保つためではないかなというコトでした。

そういった意味もあるかもしれませんが、『自分を操る超集中力』(メンタリストDaiGo/著)という本を読んでいて、もしかしたら、もう少し違う理由なのかなという気もしてきました。

この本によると、人間は、思考や感情をコントロールする「ウィルパワー」と呼ばれるチカラを持っているのですが、このチカラは総量が決まっていて、選択や決断を伴う「集中力」を使う度に、だんだん減ってくるのだそうです。

そして、ウィルパワーには、仕事用やプライベート用という区別がある訳ではなく、出どころはひとつなので、日常の営みでウィルパワーをたくさん使ってしまうと、いざ大切な仕事の場面で、集中力が既に底をついているという事態が発生するというのです。

で、より多くのモノゴトに集中しようとすれば、ウィルパワーを増やすか、節約するしかないのですが、増やすのには、それなりの訓練や時間が必要です。
そのため、まずはウィルパワーを節約する方が現実的なのですが、そのためには、日々の生活から、なるべく選択や決断の回数を減らし、ウィルパワーの消耗を減らすコトが重要だというコトです。

実際、この本にもジョブスの服装のハナシが出てくるのですが、一般的なヒトより、集中してアイディアを出さなくてはいけないクリエータの方達は、無意識にせよ、ウィルパワーを節約すべく、毎日、全く同じ服装にして、朝からできるだけ「選択と決断」の回数を減らすようにしているのかなと思った次第。

さて、この「毎日、同じコトを繰り返して判断の回数を減らす」というコトを進めると、例えば他にも、ごはんのメニューを常に一緒にしてしまう等が考えられると思います。
まぁ、さすがに全食は味気ないですから(笑)、たとえば、ランチだけとか……

……というトコロで思い出したのですが、イチローさんは、シーズン中、毎日、ランチに奥さんお手製のカレーを食べるコトで一時有名になりましたよね(今は違うらしいですが)。
その他にも、イチローさんは、毎日、同じコトを同じように繰り返す「ルーチン」が有名ですが、これも、日々の些細な選択と決断を減らすコトでウィルパワーの消耗を少なしく、可能な限り試合に集中力を残しておくための工夫なのかもしれません。

ボクは日々、同じコトを繰り返していると、脳がサボって働かなくなるから、常に新しい刺激を与えて活性化しないといけないと思っていたのですが、いろいろウマくいかないのは、どうも、それが原因だったようです(笑)。

ここぞという時にウィルパワーを使うため、それほど必要がない時は、節約する。
たとえ、「あのヒト、毎日、同じ服着てる……」と陰口をきかれるくらい、そのためには気にしない。

……うん。
ボクには十分、素質アリですね(笑)。