第12回 今さらですが、不倫は「文化」か?


みなさん、こんにちは。
クルマに乗る際、助手席ですらシートベルトをしていなかった頃も知っているshimanyです。

さて、少し前のコトになりますが(と思って調べてみると、なんと、20年前!)、かつて石田純一さんが、「不倫は文化だ」と発言し、かなり物議を醸したコトがありました(本当はもう少し別の発言だったという情報は、この際、無視(笑))。

しかし、当時から、ボクはなんでそんなにこの発言が批判されるのか、よく分かりませんでした。
というのも、「文化」というコトバ自体には、そもそも「高尚なモノ」とか「素晴らしいモノ」といった意味はなく(「文化的」というと、ちょっとそのニュアンスは入りますが)、この発言だけでは、特に不倫を肯定したコトにはならないからです。

例えば、現在の常識ではおよそ非人道的と思われる「纏足」や「人食」について、「纏足は文化だ」とか「人食は文化だ」と発言しても、決して纏足や人食を肯定しているようには聞こえないと思います。
それなのに、なぜ、石田さんの発言だけ、そんなにヒステリック(?)に反応されたのでしょう?

ちなみに、人間、自分がやりたくてガマンしているコトを平気でやっているヒトを見かけると、尋常でない怒りを示すモノだとか。

それはともかく(笑)、今年に入ってからだけでも、かなり、有名人の「不倫」に関する話題が続きました(そして、まだ、続いています)。

なにせ、そもそもその名前が示しているとおり、倫理に反する行為ですから、特に有名人であれば、世間から強い批判を浴びるのは当然なのかもしれません。

しかし、そんな背徳的な行為のはずなのに、これだけ次から次へと連日のように報道されると、だんだん、

「え?割とみんなやってるの?」

とか、

「あれ?意外と普通のコトなんだ」

というコトにならないのでしょうか?(笑)

実際、『はじめての不倫学』(坂爪 真吾著/光文社新書)という本の帯には、大きく「不倫人口(て、なんだよ)「500万人」の現実」と書かれていましたし、あるネットの記事(http://any-stress.com/archives/20797)では、働く女性を対象とした調査で、約6割の女性が「不倫の経験あり」と回答しているそうです。

ボクのごく身近なヒトが、

「今日、職場で、3人のおばちゃんが芸能人の不倫をさんざん批判したんだけど、そのうち2人は不倫してるんだよね」

と言っていましたが、まさに、名言(笑)。

う〜む。
しかし、どうしてこういうコトになるのでしょう?

そもそも一生涯のウチに、できるだけ多くの異性と「肉体関係」(by 乙武洋匡さん)をもち、可能な限り自分の遺伝子の多様なヴァージョンをしたいというのは、生物として、ごく普通の欲求ではないかと思います。

それが、なぜ、社会的に批判される行為になったのでしょう?

……というようなコトを考えていた矢先に、「人間の一夫一婦制、理由は「真実の愛」でなく細菌」という記事を見かけました(http://www.afpbb.com/articles/-/3083813)。

まぁ、いくら研究が進んでも、過去に戻れない以上、本当のトコロは分からないでしょうが、しかし、少なくとも記事にあるように、「研究チームによると、社会的に強制された一夫一婦制を人間が取っていることは長年にわたり「進化の謎」と考えられていた」んですね。

人間の社会は、生物としての自然の営みを無制限に許すと、(性感染症等)なんらかの理由で立ちゆかなくなったため、”ムチ”の方向としては「倫理」や「道徳」、”アメ”の方向としては「愛」というストーリィやフィクションによって、その行動に制限をかけようとしたのではないかと思います。

つまり、そもそもが”不自然”な制限だったため、最近、いろいろとほころびが目立ち始めているのではないでしょうか。
ぼちぼち、生物としての”デフォルト”をおさえつつ、よりみんなが幸せを感じられるような、新しい考え方が求められているのかもしれません。

で、冒頭のハナシに戻りますが、「不倫は文化だ」という発言に過剰に反応していたヒト達は、もしかして、

「不倫は「文化」なんていう限られた地域のハナシじゃない!全世界的、いや、人類としては普遍の営みなのだ!!」

という、至極、科学的な理由で立腹していたのでしょうか……?(笑)