第7回 自分の都合で


みなさん、こんにちは。
いまだに自転車の手信号をするおじさんを見ると、ほっこりする反面、結局、どちらに曲がりたいのかが分からないshimanyです。

さて、みなさんご存じのとおり、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕されました。

清原容疑者といえば、ボクとほぼ同年代であり、当時はまだ、甲子園もよく見ていたので、桑田真澄氏と共に、(マンガの方の)明訓高校のような3年間の活躍は、非常に強く印象に残っています。
また、例のドラフト会議を受けた日本シリーズでの号泣シーンも、リアルタイムで見ていました。

文春の記事から(またもや、文春!)、そういうウワサがあるのは知っていたモノの、上記のような思い出もあり、実際に逮捕されてしまったのは、非常にザンネンです。
しかし、それとは別に、今回の件に限らず、こういった事件報道について、いつも不思議に思っているコトがあります。

大きな事件が起こり、容疑者が逮捕されると、その後、連日のように、取り調べにおける容疑者の様子や供述内容が次々と新聞やニュースで報道されます。
そして、別段、それをおかしなコトだと誰も言いません。

しかし、ボクを含めた公務員には(それ以外のお仕事でも、大抵、そうだと思いますが)、職務上知り得た秘密は、決して外部に漏らしてはいけないという「守秘義務」があるはずです。
ニュース等では、「捜査関係者への取材から」という表現を頻繁に目にしますが、供述内容が分かるのは、かなり重要な位置にいる警察関係者、つまり、公務員のはずです。

しかも、まだ、容疑者段階での供述なんて、その内容が事実だとしても(事実でなければ、さらに問題!)、決して外に漏らしてはいけない、最上級の職務上の秘密のはずです。
それが、なぜ、こんなに簡単に外に漏れるのでしょう?

「社会的関心が高い事件だから」「国民には、知る権利があるから」 確かに、それはそうでしょう。
しかし、報道機関は、他方で企業の個人情報流出等、重要情報の漏洩については非常に厳しく追求しているはずです。

取材で簡単に守秘義務を破るような”捜査関係者”には、

「おいおい、なんで教えるんだよ!」

と、自分で聞いておいてなんですが、強くツッコむべきではないでしょうか?(笑)

知る権利は重要ですが、しかし、悲しいコトに、まだまだ誤認逮捕や冤罪があとを絶たないコトも、また、事実です。
もし、あなたの身内が(いや、自分自身が)間違いで逮捕され、その後、自分が言っている内容が(もしくは、言ってもいない内容が!)次々と世間に流布されていたら、どうでしょう?

一方では、厳しく糾弾している秘密の漏洩を、一方では、自ら促す。 人権を守れとウルサく言う割に、「疑わしきは罰せず」の大原則を無視して、あくまでも”容疑者”の(そして、その関係者の)プライバシィを次々と明かし、刑罰の前に過度な社会的制裁(しかも、時に間違っている!)に加担する。
こういった、ダブルスタンダードは、どうも、信用できません。 (言うまでもないですが、被害者のプライバシィは、さらに厳重に守られるべきです)

他にも、たとえば、「護憲」を強く標榜する政治団体があります。

憲法を守るコトは、言うなればあたりまえのコトですし、それ自体は、至極まっとうな主張です。

しかし、第9条も憲法ですが、第1条も、もちろん、憲法です。
そして、大抵のモノは、重要なモノから順番に並んでいるような気がします。

ボク自身は、特になんの政治的信条もありませんが、憲法を守れと強くいう以上は、第9条とともに、当然、第1条も同じように守るべきだとは思います。
戦争反対はいいですが、その一方で、天皇陛下を軽んじたり、場合によっては否定するコトは、「護憲」というのならば、おかしいような気がします(第9条だけを守りたいなら、もう少し別の表現をすべきです)。

以上のように、自分の都合のよいトコロは強く主張して他人を批判する一方、気に入らないトコロは無視したり、勝手に解釈を変えたりするというのは、どうも納得できません。
情報漏えいを批判するなら、全てについて批判すべきですし、憲法を守れというなら、全てについて守るべきではないでしょうか。

……珍しく政治的な発言をしてしまいましたが、雑誌的に大丈夫?(笑)