第5回 ひろがり、つながる。


みなさん、こんにちは。
ジャニーに、メリーに、ジュリーか……と思う、shimanyです。

さて、今やすっかり日常語として定着した感のある「セクハラ」(セクシャル・ハラスメント)。

ニュースなんかを見ていると、最近は、男性が女性に対してふるった明らかな暴力や、それはセクハラなんて軽い問題じゃなくて完全に強姦だろ!というような事例まで全て「セクハラ」と表現され、確かに、嫌がらせには違いないけど、そうじゃないだろ……と思うコトもしばしばですが(苦笑)、とにかく、「セクハラ」というコトバは、昔から確かに多くの女性が感じていたであろう、お酒の席等でヤラしいコトを言われる嫌悪感や、なにかというと結婚のコトを聞かれる不快感をウマく言い表してくれるコトバだったため、登場(?)と同時に、瞬く間に拡がった印象があります。

で、このセクハラの成功(?)に気をよくしたのか、そのあとにも似たようなコトバがどんどん出てきました。

それでも、まだ、「パワハラ」(パワー・ハラスメント)や「モラハラ」(モラル・ハラスメント)、「マタハラ」(マタニティー・ハラスメント)あたりまでは、まぁ、どうにか聞いただけで意味が分かったのですが、最近では、「オワハラ」(終われハラスメント/採用企業が学生に対して就職活動をやめさせるハラスメント)や「パタハラ」(パタニティ・ハラスメント/父性ハラスメント?)なんていうのも目にするようになり、もう、なんだかよく分かりません。

まさに、「ハラハラ」(ハラスメント・ハラスメント)。

他にも、似たような拡がり方をしたコトバとしては、「◯活」がありますよね。

「就職活動」を「就活」と略すのは、おそらく、ボクが大学生の頃からあると思いますが、少し前から、「婚活」(結婚活動)や「妊活」(妊娠活動)、「朝活」(朝活動)、「腸活」(腸活動?)なんていうコトバが次々と登場し、ついに、死ぬにいたっても、「終活」(終末活動?)が必要になりました。

というか、わざわざ「◯活」なんて言わなくても、そもそも、人間が生きている以上、そりゃ、なんらかの活動はしてるだろう、と。

……あ、それが「生活」か。

あと、さらに前には、赤瀬川源平さんの『老人力』から始まる、「◯◯力」というのもだいぶいろいろ登場しました。

本のタイトルになったモノだけでも、『鈍感力』(渡辺淳一さん)とか『からっぽ力』(井上暉堂さん)とか『空腹力』(石原結責さん)とか、果たしてそれはチカラなのか?と思うモノもありますが、その点では、なんといっても、極めつけは、五木寛之さんの『無力』でしょう。

ちなみに、この「◯◯力」では、「女子力」なんかが完全に市民権を得た印象があります。

さて、以上にご紹介した例は、いずれも、ある概念に適切な名前が付いた途端に一気に拡大し、併せて、類似の表現が噴出したという点で、非常に似た構造をしています。

そして、後続のコトバに、絶妙に最初のコトバのニュアンスが引き継がれている点でも似ています。

という訳で、引き継ぐといえば、最近、特にボクが気になっているコトバは、「◯代目」。

たとえ、それまで、そのヒト(や集団)を全く知らなかったとしても、いきなり「◯代目」と名乗られた時点で、有無を言わさず、そこに強い歴史性と権威を感じます。

その名前に、次世代に引き継がれるだけの価値があるコトを物語っているからです(と思わせる効果があります)。

これまで、メンバ交代を繰り返し、オリジナルメンバと完全に入れ替わってしまったグループもあったと思いますが(モーニング娘。とか)、そこに、あえて「三代目」と冠した途端に、上記のような効果以外にも、「家元」や「襲名」といった、ちょっとハードでバイオレンスな意味合いを、こちらが勝手にくんでしまいます。

他にも、ボクと同じ世代の方なら、「◯代目」といえば、三代目魚武濱田成夫(うおたけはまだしげお)さんですよね。
果たして、初代や二代目はいたのでしょうか。
そして、大塚寧々さんとのお子さんは、四代目になったのでしょうか……

二代目加勢大周。

とにかく(笑)、そもそも「その名前を引き継ぎたい!」と思ってくれるヒトがいるからこそ、「◯代目」が存在する訳です。

いつか、誰かにそう思ってもらえるように自分の名前を育てたいなと、初代shimanyは思っているのです。