第1回 誰がために鐘を鳴らすのか


みなさん、はじめまして。
shimanyと申します。

両親は滋賀県(日野町)の出身のため、滋賀自体にはそれなりの思い入れはありますが、こと唐崎に関しては、これといったゆかりはありません。

たまたま、当マガジンの編集長と知り合いだったため、しばらく、このコーナの担当をさせていただくことになりました。
これも何かの縁と思っていただき、お付き合いいただければ幸いです。

さて、早速ですが、先日、歯を磨いていると、突然、親知らずの一部が欠けました。

特に固いモノを食べていた訳ではないのに、いきなり歯が欠けるなんて、いくらカルシウム不足の現代人とはいえ、既に生物としての末期状態と言っても過言ではないでしょう。

とにかく、そのまま放っておく訳にもいかないので、近所にあるという理由だけで、ある個人歯科を予約して行ってきました。

それまで歯医者さんというのは、最初にレントゲンを撮っては「はい、来週」、少し削っては「はい、来週」、型をとっては「はい、来週」、やっと埋めてもらったと思ったら、今度はクリーニングをするというので「はい、来週」、いざ、クリーニングが始まると、今度は上の歯だけやって「はい、来週」……と、「3時間待ちの3分治療」の典型だと思っていましたし、歯という部位は、なんらかの理由で、ホンの少しずつしか治療できないモノなのだと完全に思い込んでいました。

しかし、今回予約した歯医者に行ってみると、まず、患部の様子を見てもらい、先生と意見を交換しながら非常に丁寧に治療方針を話し合ったので、

「あぁ、今日はここまでか……」

と思っていると、そこから、ガシガシ削っていただき、のみならず、さらに、順次、詰めていってくれます。

で、その作業が一通り終わり、あー一気にやってくれるなんて、なんて、ありがたいんだろうと思っていると、

「じゃあ、これから歯を磨いていきます」

と言って、引き続きクリーニングを始めていただき、こちらが、「え?え?まだやってくれるの?次の患者さんは?」と恐縮している間にも作業は続き、最終的には歯石まで全部とってもらいました。

結局、欠けた歯の治療だけでなく、当初は想定していなかった歯のメンテナンスまで1回の来診でできてしまった訳です。

一体、今まで行っていた歯医者さんはなんだったんだ、と。
やればできるんじゃないか、と。

これまで特に何の根拠もなく、歯医者の治療はそんなモノだと思っていましたが、例えばこれが、床屋さんだったらどうでしょう?

髪を切って、顔剃りは来週……というのなら、まぁ、顔剃りは諦めて次週は行かないというコトもありえるでしょうが、歯医者でレントゲンを撮るだけのように、モデル雑誌を見ながら髪型の検討だけして、じゃあ、実際に切るのは来週で……と言われたら?

そして、次の週に行ってみると、その日は右サイドだけ切って、左サイドはまた来週と言われたら……?

こうして考えると、やっぱり、チョビチョビ治療がおかしなコトに気が付きます。

というか、歯医者に行く時なんて、それこそ、他の病気以上に、一気にどうにかして欲しい時な訳です。

つまり、何が言いたいかというと、「誰のためにやっているのか」「何のためにやっているのか」を常に意識していないと、なんだかおかしなコトになるんじゃないかというコトです。

先日、我がコが通っている保育園も参加する、地域の保育園の合同運動会がありました。

冒頭、誰だか知らない来賓の挨拶と紹介が延々と続き、オトナでも完全に退屈するくらいの長時間、子ども達は11月の底冷えする体育館で、半袖半ズボンのまま(!)ジっと立ちっぱなし。

しかも、そんな一体「誰得」か分からないセレモニィで時間が押したため、プログラムにあった子ども達の歌が1曲、カットされてしまいました。

一体、誰のための運動会なのでしょう?
それを考えれば、絶対、こんなコトにはならないはずです。

……と、他人のコトをとやかく言う場合、大抵、その矢は自分に返ってくる訳です。

この「唐コミ」は、誰のために、そして、何のために運営されているマガジンなのでしょう?
そして、その目的を達成するためのストラクチャになっているでしょうか?

いやいや、その前に。
このコラム自体を、その視点でしっかり見ないといけません(笑)。